野良猫を保護したら

野良猫を保護してしまったとき、やるべきことをまとめてみる。

これまで野良猫を保護したのは大和で4回目。
1度目は先住が犬で乳飲み子3匹。
2度目は海。結婚前にまーこの家で生活する予定だったので、先住猫がいない状態。
3度目は凪。高齢先住猫である海との相性が心配だった。
そして4度目の大和。
それぞれの時にそれぞれの状態であり、また忘れた頃にやってくる猫たち…
次回があるか分からないけれど、忘れないように記録しておこうと思う。。

動物病院へ連れていく

外で生活している猫は何らかのお土産を持っていることが多い。
何はともあれ、行ける状況であれば速攻獣医へいくべし。
ダニ・ノミ・シラミなどの外部についている寄生虫のほか、回虫や条虫などのお腹の中に住んでいる寄生虫もいる。
ダニなどのように、ヒトに寄生するモノもあるので十分に注意する。
そのほかには、猫白血病や猫エイズ(猫免疫不全ウイルス)など猫同士で感染してしまう病気もあるので、先住猫がいる場合は注意が必要。

我が家の猫たちの保護時の状態

海の場合

保護時年齢:2or3歳
肝機能低下(点滴・投薬治療)
猫白血病:陰性
猫免疫不全ウイルス:陰性

凪の場合

保護時年齢:2カ月程
外部寄生虫:ネコハジラミ
内部寄生虫:猫回虫、コクシジウム
猫風邪(点滴・投薬・目薬)
猫白血病:陰性
猫免疫不全ウイルス:陰性

大和の場合

保護時年齢:6カ月程
外部寄生虫:ネコハジラミ
内部寄生虫:マンソン裂頭条虫、猫回虫
猫風邪(投薬、目薬にて治療中)
猫白血病:陰性
猫免疫不全ウイルス:陰性

動物病院へ行くときはキャリーや段ボール等、猫が飛び出さない様に注意をする。
動物病院へ着いたら、受付で野良猫を保護したことを伝え、病院の指示通りに待機する。

保護猫のための猫用品を準備する

新しい猫がやってきたときの必要なものをリストアップ。
せっかく用意しても捨てななければならない場合もあるので、なるべく家にあるようなもので対応するのが良い!

用意するもの・便利なものリスト

  • ケージor段ボール
  • 給餌用皿(餌・水用)

  • ドライフード・ウェットフード・猫用ミルクなど
    大体の年齢に合わせて少量ずつ試してみる。
  • トイレ容器
    お菓子の缶や段ボールなどでもOK
  • 猫砂
  • 新聞紙
  • ペットシーツ
  • タオル
  • ペット用ウエットティッシュ
  • ペット用シャンプーシート
  • キッチンペーパー
  • 消毒用スプレー
  • ビニール袋(小・中)
  • 粘着ローラー(コロコロ)

保護猫の仮住まい用品

ケージ・段ボール

ペット用ケージがあれば一番良い。段ボールでも代用可能。
保護されてすぐは猫もドキドキ状態。猫が落ち着けるようにバスタオルなどで目隠しができるようにしておく。
ケージや段ボールの底面にペットシーツを敷き詰めるようにしておくと、掃除が楽。
新聞紙でも良いが、異常などがわかりにくいのでシーツがおすすめ。
(鼻水に血が混ざっていないか。ノミやシラミなどの寄生虫が落ちているか等がわかりやすい。)

トイレ用品

トイレ本体
最初は猫の体のサイズに合う、簡易的なもので良い。
検便の結果などで消毒等が必要な可能性もあるので、掃除のしやすいものを選ぶ。
洗い替え用に2個あると便利。


猫砂
自然に近い鉱物系を選ぶとすんなりと用を足してくれる。
おからの猫砂は、食べ物と間違えてしまう可能性があるので初めは控える。徐々に切り替えていくと食べ物と認識しなくなることが多い。(大和は最初食べようとした…)
ミルクが必要な生後1ヵ月未満くらいの子猫は、自力での排泄ができないので、おしりを濡れティッシュなどで刺激して排泄を促してやる必要がある。

キャットフード

獣医でおおよその年齢を確認したら、年齢に応じたフードを購入する。
子猫の場合、歯が生えていなかったり、生え変わりの時期で歯が少なかったりするので食べやすいものを用意する。
投薬が必要の場合、匂いの強いウエットフードに混ぜるとすんなりと食べる場合があるので用意しておくと良い。
離乳がまだの子猫には猫用のミルクを与える。人間用の牛乳を与えると、下痢をする恐れがあるので与えてはいけない。

お掃除・お手入れ用品など

使い捨てても良いタオル
寄生虫などが見つかった場合、卵などが通常の洗濯では死滅しない場合がある。煮沸消毒等が必要になった場合、潔く捨てられるタオルがあると何かと便利。

キッチンペーパー
使い捨ての雑巾代わりに使用できる。

除菌スプレー(塩素系)
キッチンハイターを薄めて使う。

ペット用ウエットティッシュ
猫風邪症状がある場合はマストアイテム。こまめに涙や鼻水を拭いてやる必要があるので、大量消費する。

ペット用シャンプータオル
風邪症状が酷い場合など、すぐに風呂に入れられない場合に使用。

先住猫の為に頑張ること

先住猫の健康第一!

先住猫がいる場合は、保護猫が持っている病気を感染させないことが第一。
すぐに対面させたい気持ちをぐっと堪えて、衛生管理を徹底する。
猫白血病や猫エイズのウイルス検査については、生後6か月未満だと母猫からの影響で陽性と出る可能性がある。また感染後2カ月以内に検査しても、検査結果に反映されないので保護してからおよそ2カ月経ってから検査を実施するとよい。

  • 先住猫と保護猫のエリアを分ける
    我が家は一部屋を仮部屋として使用。(ケージ有)
  • 保護猫のお世話をする時は衣服を着替えたり、エプロンなどを着用する
    寄生虫やウイルスなどの拡散防止のため、保護猫エリア専用の衣服を着用。
    ノミやシラミなどがいる場合は粘着ローラで念入りにコロコロする。
    熱湯消毒が必要な場合もあるので、洗濯をする際など分けておいたほうが楽。
  • 保護猫と接した後は、手洗い・消毒を確実に行う
    手洗いは薬用石鹸で肘までしっかり行い、仕上げに手指用消毒液を塗布する。
    顔などを舐められたり、鼻ごっつん攻撃を受けた場合は顔も洗う。

何事も先住猫ファースト!

これが正直一番難しい…
いきなり自分のテリトリーに違う猫が入ってきたのですから、先住猫としてみればストレスはかなりのものなハズ。
しかし先住猫ファーストといっても、保護猫が病気を患っているとケアもしてあげなければならない。必然的に先住猫への時間を割いてしまうことになる。
いつも以上に、こいつウザイと思われるくらいに可愛がってこねくり回すようにしているが…

保護猫の為に頑張ること

  • 身体の清潔を保ってあげる
    猫風邪症状が出ている場合、涙・目ヤニ・鼻水でぐじゅぐじゅになっている場合が多い。こまめに拭ってやり、清潔を保ってあげる。
    身体が汚れてどうしようもない場合を除き、元気になるまでシャンプー等は控える。そのかわり、シャンプータオルや濡れタオルなどできれいにする。
  • 保温・保湿の管理をしっかりと!
    子猫の場合、夏場を除いて基本的に保温してやる。また、乾燥しないように湿度を保ってあげる。
  • 室内・ケージを清潔に
    鼻水などぶっ飛ばすので、しっかり拭き掃除を。
    タオルなどもこまめに取替てやり、都度ノミ・シラミが落ちていないか確認する。
  • 栄養たっぷりのごはん
    病気を治すには栄養たっぷりのご飯で体力をつけてもらう事が一番!
    しっかり食べて免疫力UP!!

おまけ

凪を拾ったのは生後2カ月位のころ。
久しぶりの子猫に歓喜し、うなぎのぼりのテンションの中で子猫用のおもちゃなどを大量に購入しました。
しかし、凪の便からコクシジウムが検出され(すんごく厄介な寄生虫)、消毒できず泣く泣く捨てたおもちゃの数々…
ほとんどの感染症は人間には感染しませんが、先住猫がいる場合は浮かれず騒がず、保護猫がつやつやピカピカになるまで「捨てても落ち込まないもの」で対応しましょう(笑)

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